statement

TAKAKO IMATANI-the birthday 京橋

グラフィックデザイナーから墨象へ。
イタリア旅行中に感じた原点からの表現。
その答えが生まれ育った奈良の墨で描くということでした。

墨を磨り、
硯の上に溶ける膠の感触
衣擦れのような音
かすかに香り立つ龍脳
紙に滲む墨の濃淡
血潮の中に墨が溶けていくような感覚に陥ります。

墨を選んだのか、墨に魅せられたのか。
墨に内包されるエネルギーを表現していく道は
こうして続いていくのでしょう。